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2013年 08月 03日
久しぶりの虫草デー。探索隊はヤマモトくん、静岡からのOくん、僕の3人。ここら辺でもっとも有望なO川に向かう。 沢沿いの状態は雨上がりということもあってコンディションはよさそう。ヤマモトくんが見つけてあったコウモリガ幼虫生の大きな虫草をまずチェック。一つをのぞいて未熟なままだったが、それでも巨大なので見応えがある。アワフキムシタケはたくさん、ハチタケ、カメムシタケなどチラホラと。Oくんがここでの初出となるフトクビクチキムシタケを見つける。 今日はひそかにヤマモトくんとのあいだでサンチュウムシタケモドキをターゲットにしていた。冬虫夏草屋にとって一度でいいから見てみたい虫草の一つだ。 見かけだけでいえばとくに派手ではない。子実体は小さなこん棒状でクリーム色と地味。地面の下を掘っても虫さえ出てこない。出てくるのはヤマガシュウという植物の種子(果実ということになっているがどうやら種子のよう)なのだ。 しかし虫草屋はもえる。なぜなら、まずきわめてまれだからだ。虫草王子ヤマモトくんをして10数年前に一度見ただけというくらい(それでも十分すごいけれど)。しかも、冬虫夏草が昆虫にとりついて殺してしまうというだけで十分ひねった菌なのに、そこをさらにひねって植物にとりつくようになったという、ひねりにひねった存在なのだ。これはもえる。 ただ、ねらって探すのはそもそもむずかしいだろうと思っていた。冬虫夏草は湿気を必要とするので、林内の沢の周辺など薄暗くて湿ったところが主な発生場所となる。一方、ヤマガシュウはツル植物なので林道脇とか林縁部などある程度の明るさが必要な植物。菌とツル植物の接点がポイントとなるはずだが……。 そこで沢を上がり、沢沿いの道路を車で走りながらヤマガシュウを探すことに。ほんのわずかな距離を時間かけて、が虫草探索の鉄則、ありえないやり方だが、ヤマガシュウがあってその下が虫草的によさそうな環境なら潜り込んで探索、を繰り返す。 時間的にもうラストというポイント。沢と用水路にはさまれたアブラチャンの林床で、気になる子実体が目に入った。こん棒状で薄い黄土色。見上げると、枝にヤマガシュウがからみついているのが見える。 久しぶりに緊張しながら慎重に掘り。白い菌糸に覆われた赤い種子があらわれる。アタリ。薄暗くなるころ、何とか撮影完了。ふう。 ヤマモトくんとOくんが周辺を探索したが追加はなし。来年以降、見つかるかどうかも楽しみだ。
by ikkaku24
| 2013-08-03 20:48
| 菌類
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Comments(2)
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