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2015年 12月 14日
枝越冬で知られるタテジマカミキリを探索しようと暖帯まで遠征。 タテジマカミキリ自体は一度だけだが見たことはあった。よく行くフィールドでウコギにとまっているカミキリムシがいて、それが初めて見るタテジマカミキリだった。長野県でもウコギ科樹木は各種あるし、少ないながらも発生してはいるのだろう。けれど暖地性ということからか越冬はカクレミノの枝で、ということになっている(他のウコギ科でもやっているのかもしれないが)。そういうわけでチャレンジするならカクレミノがたくさんありそうなところでと出かけたのだった。 よさそうと最初に目をつけた海岸林に入ってみると、なるほどカクレミノが点々と生えている。一度実物を見ているしと思っていたが、これがなかなか見つからない。カクレミノはまず背丈を伸ばして成長するタイプの樹木で枝の多くが高所にある。空を背景に見上げる形になるので、そこにとまっている似たような色模様の虫は大変視認しにくい。何十本かチェックするころになってようやく最初の1匹目が見つかった。 思っていたよりも小ぶりなカミキリムシで、どうも体の大きさのイメージが合ってなかったらしい。探索イメージができてからはポツリポツリと見えるようになっていき、何とか5匹を見つけることができた。 しかし多くは高い枝にいてまともに撮影できない。一度車に戻って長めの三脚と小さな脚立を担いで戻り、暗い雨空、風つきというひどいコンディションの中だったが、低めに位置していた2匹を何とか撮影した。 せっかくなので5匹がしがみついていた枝の直径のデータをとってみた。それぞれ10mm、13mm、13mm、13mm、12mmという結果で、逆にいえばこの10−13mmくらいの太さの枝にしぼって探索すると効率がよさそうである。 タテジマカミキリは枝の下面にしがみついて越冬するが、そこをかじって凹みをつくる。この時期はまだ越冬シーズン入りたてだからだろう、かじり跡がフレッシュで浅いものから、すでに体が埋まるくらいに深いものまで見られた。 それにしても、こんな風にかじるのも労力が必要だし、そもそも枝先での越冬にはリスクがありそうである。他種のように材の中で春を待つという方法がポピュラーで安全だろう。配色などうまく擬態できているとは思うが、人間の目で見ると長い触角や脚の存在が違和感となって存在がわかってしまう。はたしてここまでかけた手間に見合う効果が得られているものなのだろうか。
by ikkaku24
| 2015-12-14 15:53
| コウチュウ目
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Comments(2)
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Nature_Oyaji at 2016-01-05 16:35
初めまして。
タテジマカミキリ探しをしています。 昨日行ってみて、幼虫は見つかったものの、成虫はとうとう見つけ出せませんでした。 多分高い所に潜んでいたに違いないと、こちらのブログを拝見して確信しました。 次回は三脚等万全な体制で探してみます。
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ikkaku24 at 2016-01-05 17:51
Nature_Oyajiさま、はじめまして。
今回が初見ですし多数見たわけでもないので、枝の高低の好みがあるのかどうかはちょっとわかりません。ただ脱出痕のあるような木はある程度の大きさなので高い枝が多いですよね。
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