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2017年 05月 19日
何度か書いているが、今年は今のところ虫が大変少ない。イモムシでそれは顕著で、例えば一時間で見つかったイモムシがわずか数匹ということがあるくらいだ。中身を細かく見ると、ヤママユなど卵越冬のもの、カギシロスジアオシャクなど幼虫越冬のものは多少ましだが、蛹越冬で成虫が春に産卵するシャクガやヤガがものすごく少ないという傾向があるように思う。他の分類群はちゃんと調べていないけれど、それも似たり寄ったりではないだろうか。原因はわからない。いえるのは僕が信州に来て以来、最悪レベルに少ないということだ。この虫の少なさはこれから他の生物たちにも影響を与えるはずだ。 信州の5月といえば、植物の若葉が展開し、虫がわんさか動き、鳥がさえずり飛び回り、田んぼに水が入り、畑の作物が植えられと、一年の中でもっとも輝かしい季節。こちらに移り住んできたばかりの頃、そのころ取り組んでいたオトシブミの撮影をしながら、なんていい季節、ゴールデンウイークとはうまく言ったものだなどと思っていたのだけれど。 その虫いっぱいの季節になったはずなのに、今年はその風景が曇って見える。たしかに山は鮮やかな緑色で、今日などは暑いくらいの陽気で、それでいて吹く風が気持ちいい。しかしどこを歩いても生きものの姿が少ない。 人は目の前の風景を物語を通して見る。田んぼにイネがあれば「最近田植えをしたみたいだ。他より少し早いから兼業農家で休みに合わせてやったのかな。」と想像してみたり、あるいは持ち主のお百姓さんを実際に知っていれば、その田んぼはただの田んぼじゃなくて「○○さんちの田んぼ」として見ることになる。そこにたくさん物語があるほど、目の前の風景はより豊かに見える。僕にとって、目の前の風景を豊かにしてくれる物語の多くは生きものの姿だ。 もちろんぼやいてばかりもいられないから、何とか虫を探し出して取材を進め、ブログの記事を書いたり、ツイートしたりしてはいる。しかし虫たちの物語がなかなか聞こえない5月はやっぱりさびしい。ここから何とか復活してくれることを待つばかり。
by ikkaku24
| 2017-05-19 19:58
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