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2018年 11月 25日
ヤマカシュウ(ヤマガシュウ、ヤマカシウとも)とサルトリイバラが気になっている。これらの種子が冬虫夏草サンチュウムシタケモドキの宿主ということになっているからだ。長野県の発生地(といっても二回だけだが)で見るのはヤマカシュウの方、サルトリイバラはない。なので状況証拠的にヤマカシュウの種子についているのだろうということにしてきた。冬虫夏草を深く知る上で、宿主をできるだけ細かく同定することが大事と考えているのだけれど、いかんせんそれぞれの生の種子をちゃんと見たことがなかったのだ。 で、秋になってまずはヤマガシュウの果実とその中の種子を確認した。果実は黒色で直径9mmほど、果実一個に含まれる種子は一個で、赤く直径6−7mmのやや平べったい回転楕円形だった。 これとサルトリイバラとを比較したいのだが、長野県では見かけないので暖地性だという気がする。そこで愛知県まで足をのばして探索する。やはりサルトリイバラは林縁部に普通に生えている。が、時期の問題か株の大きさの問題か、結局半日以上かかり、ようやくまあまあの状態の果実を見つけた。 ヤマカシュウと違って赤く、大きさも10−11mmほどある。そして果実一個あたりの種子も3−5個入っている。なので種子の形は球を分割したものになっていて面や稜がある。このあたりが種子の見分けポイントなのだなとようやくわかった。 しかし実は似た種子のシオデ属植物は他にもある。「日本の野生植物」によると、本州を分布域とするシオデ属は6種掲載されている。分布、液果の色と大きさ、加えて「種子図鑑」に掲載されている種出は果実一個あたりの種子数をまとめてみた。 ・シオデ 北海道〜九州、黒色10mm、3.5+-1.5個 ・タチシオデ 本州〜九州、黒色 ・サルトリイバラ 北海道〜九州 赤色7−9mm、4.7+-1.1個 ・サルマメ 本州(関東以西)赤色5mm ・マルバサンキライ 本州〜九州、黒色6−8mm ・ヤマカシュウ 本州〜九州、紫黒色6mm、1個 サルトリイバラとヤマカシュウに限ってなら果実、種子の見分け方はわかったものの、あと4種も実物を見てみないといけない……。
by ikkaku24
| 2018-11-25 20:53
| 植物
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