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2009年 01月 23日
すっかり更新ごぶさたになってしまい、チェックしに来る方もほとんどいなくなったかなあと思いますが、ハイ、安田はちゃんと暮らしております。とくに障害にぶつかっているわけではないです。
ブログを書いてないと何だか不安、という時期もあったくらいですが、こんな風に少し書かないでいると、まあそれでも大丈夫ということがわかったりして、ついブログから遠ざかった日々になっておりました。あまり外を歩いて越冬昆虫など探す時間はとれてないので、ウキウキする観察事項がないということもありました。 ここらで、近況報告がてら、しばらく前に知りどこかで書こうと思いつつそのままになってた話などを……。 ここまで数回雪が降った。大雪ではないが、それなりなのでその度に雪をかく。いつもなら越冬昆虫の冬らしいシーンを撮影しに出るが、それは雪が積もる前に見つけておかなければならないわけで、完全に出遅れた今シーズンはサッパリ。 家つくりのことでは、壁塗りを終えてしばらく職人さんまかせだったが、今週は内部の塗装などをまた自分でやっていた。でも家もほぼ一区切りというところまで来た。来月になると引っ越しが控えているのでこっちの方が気が重いのだけれど。 今度の家では暖房に薪ストーブを使う。で、その薪集めにも手をつけている。これがなかなかおもしろくて、今まで観察の対象だった林が、薪の生産地としても見えるようになってきた。とにかく切られている木を見かけると反応する。今日も近所のりんご園に剪定木があったのでたずねてみたら「持っていっていいよ」とのこと。ありがたい。明日はチェーンソー持って切りにいかなければならない。ちなみに乾燥させる時間が必要なので今集めている薪は来冬の分になる。今冬の分は何だか残念だが購入する。ものごと、こういう方向にいくと「必要→すぐ入手→すぐ使用」なんていう経路は成り立たなくて、「必要→探す→そんなに簡単にない→いろいろやってやっと見つかる→すぐには使えない→使える状態にする→使う」くらいのスパンになる。そのズレを楽しめるといいのだけれど。 そういえば今日ストーブに薪をくべようとしたら、薪と薪の間からオツネントンボが出てきた。この薪はいただきもので、薪ストーブ屋で購入したものとのことだった。なるほどねえ、と思う。たしかそのストーブ屋は川沿いの開けた土地にあって薪がたくさん積んである。以前越冬シーンを見つけた経験からいって、オツネンがいかにも好きそうな越冬ニッチだ。今度探しにいってみようかしら……。 そんな家関係のバタバタの合間をぬうようにして、たとえば東京に出て人に会って話をしたり打ち合わせをしたり、はたまた今週末には大阪で久しぶりに講演をすることになっていて、その準備にスライドをつくったり小物をつくったり、あるいは来るべきシーズンのプランを考えたり、している。 さて、今日少しだけ散歩をしたのだが、その際に思い出したのはクスサン繭のことだった。古田切への道ぞいに植栽されたユリノキには毎年クスサンがたくさん発生する。木によって集中の具合は異なるが(これは何によるんだろうか)、多い木では今どき空繭が鈴なりとなる。 クスサンの繭はスカシダワラなどの呼び名があるように粗い目のスケスケ繭である。その繊維はきわめて丈夫で、手で引き裂こうとしても破れぬほどの強度がある。何せ幼虫の絹糸腺から糸を取り出しテグスにしたというくらいなのだから(これも一度やってみたいことの一つだ)。 で、この丈夫な繭を使って何かできないものかと思っていた。ちょっとしたクラフトの材料にするくらいは思いつくのだが、もうちょっと何かこの性質をうまく利用した使い道はないかと考えていたのだ。 思い出した……というのは、少し前に盛口氏が来たときにシカタさんから聞いた情報。彼が地元の人から聞き取りしたのだが、 「クスサンの繭、包帯代わりに指にはめていたと聞きました」 という。なるほどねえ、と盛口氏と二人してうなった。ちょうど指の太さくらいであり、丈夫で、通気性があり、少しは柔軟性がある。これ以上の使い道はないわな……。 でも、とも思う。今、もしも指をケガをしたならば、クスサン繭を切ってはめるよりは、バンドエイドをはるだろうなあ。現代におけるクスサン繭とのつきあい方のアイディアを見つけないと、と思う。 長い時間をかけた自然とのつきあいのセンスからうんと学びたいと思うし、と同時に、現在においてナルホドっていえてかつ楽しいつきあいというやつを模索しないとな、などと考えつつ、散歩からの帰途についた。
by ikkaku24
| 2009-01-23 18:22
| チョウ目
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Comments(4)
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ふがっくす
at 2009-01-23 23:32
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ご無沙汰です。
クスサンの繭を包帯代わりですか!初めて聞きました。 おもしろいですね。 クスサンからテグスを取るのは、台湾に日本のテグス工場がった時代の製法を書いた本を見ながらやったことがありますよ。 伸ばす加減によって、プツッと切れてしまい、結構難しかったです。 あと、思ったほど長くならないので、つながなければなりません。 結局、いい感じの糸にはならず、それで釣りはしていません。 今度、また挑戦したいものです。
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ikkaku24 at 2009-01-25 05:30
ごぶさたしてます……。
ヤママユ系はふがっくすさんのご専門でしたね。クスサンテグス、やはり試みられたことがありましたか。さすが!たしかに同じ太さの糸として引っ張りだすのがむずかしそうと想像します。そこにも何かコツのようなものがあったのでしょうね。コツ、わかりましたら教わりたいです。
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ぐりろたるぱ
at 2009-01-26 09:08
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私も週末は薪ストーブの達人なる御仁のレクチャーを聞いて参りました。
煙突管理が肝要である点に小一時間ほど割かれていたでしょうか。 煙突内の煙を急激に冷却させるほど、ススやタールが生じやすいので煙突も二重にして・・・云々。 材も針葉樹よりはサクラやリンゴを・・・云々。 ふぅ。焚き火のお家版と考えていたのですが、そう簡単な話ではないようですね。
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ikkaku24 at 2009-01-27 21:54
そうなんですよ。僕もようやく知ったのですが、今の薪ストーブというのは流体力学がとりいれられたたき火マシーンになってるんですね。ただ、家にかかわることでしばしば思ったのですが、ストーブ屋さんはストーブのことを最優先に考えるし(当たり前ですが)、左官屋さんは左官のことを最優先に考えていて、結局そこでの暮らし全体を統一的に把握できるのは住む自分たちしかないんだなあと思いました。だって、ストーブのことだけ考えたらそうなのだろうけれど「ストーブは家のど真ん中に置きなさい」といわれても……なのです。
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