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2008年 11月 24日
宮城県にある連れ合いの実家に行っていた。いつもはお盆とか正月に行くのだが、今回はちょっと早めの帰省。今年の正月あたりはちょっと出かけられそうにないので今のうちにとずらしたのだが、連休とはいえ長期休みのように渋滞もそれほどじゃないから楽だった。それに息子が高校生になり家族そろって出かけるのもえらく久しぶりのことだった。 連れ合いの実家は義父と義母が二人で細々と農業を営んでいる。おいしい米と野菜をつくっているし、海も近いので魚も新鮮で、ご飯がいつも楽しみだったりする。今回も具沢山の汁などをいただきながら話をしていて、とある農具の話になった。 画像上がその農具だが、どういう用途だかおわかりだろうか。 義父いわく、米俵をつくるのになくてはならない3点セットだという。 米俵をつくると聞いて、そうだ、そんなことも知らなかったなあと思う。 カムイ伝などを読んでいると、役人が年貢としておさめられた米俵に、先のとがった竹筒をブスッとさして中の米を調べる……なんていうシーンでおなじみなわけだが、それをどうやってつくっているのかということはちゃんと知る機会もなかった。わらを合わせてつくることくらいはわかっていたが、何を使いどうやったらああいう俵型になって、米という小さな粒もこぼれない容器になるのかということまでなると、知らないことばかりだった。 義父とて幼少の頃につくったことがあるくらいで、それから50年くらいもやってなかったのだそうだ。それが何かで必要になった知人に頼まれつくることになったのだという。 飲み食いしながらさわりを聞いただけなので細部はちっとも理解できてないのだが、俵はまずワラでコモを編むことからはじめる。コモを巻いて縫い円筒形の筒をつくる。別にワラを使って円盤形のものをつくり底とフタにする。それぞれを縫い付ける。最後に縄で全体をしばる……聞いたところでは、とまあこういう感じらしい。あまりハッキリと書けなくて申し訳ない。何せコモとムシロのちがいもわかってなかったのだから……。 いざ俵を50年ぶりにつくろうとして困ったことがあったという。 まずワラがない。いやワラはあるのだが、最近はコンバインで収穫するのでワラがローラーでのされてつぶれてしまっているのだそうだ。コンバイン収穫でないつぶれてないワラをまず入手しなければならなかった。 ちなみに、ワラついでに面白い話を聞いた。たとえばムシロをちゃんとつくるには丈の長いワラが必要になる。収穫、その後のことを考えれば丈は短い方がいいわけで、最近のイネはことごとく短い。では昔はどうだったのかというと、ムシロをつくるのに必要な長さになる丈の長い品種のイネ、というのがあったのだそうだ。 話もどって……現代における俵づくりで困ったことのもう一つが道具だったという。それぞれの行程にはそれ専用の農具があった。まずコモを編むにはコモを編む専用の道具があった。今でもムシロは使うのでムシロを編む道具は使っているが、より粗い編目を編むコモ用のはない。家の中を探し、お祖父さんが使っていた道具(画像上の奥のもの)を探し出した。 底とフタになる円盤を編むのに必要な道具(名前を聞きそびれた)もない。またあちこち縫い付けるときの針のような役割をする道具も必要だ。これらもなかったので知人の大工につくってもらった(画像上の手前の、円盤および長い爪状のもの)。 これらがそろってようやく米俵をつくることができた、という。 米俵という誰でも見聞きしたことのあるものが、えらく遠いものになってしまっていることに気づく。ワラも道具もそうだが、何よりその作り方を体で知っている人がもしもいなくなったら……その姿は記憶にあるとしても、米俵の存在そのものが消えるときになるのだろう。 #
by ikkaku24
| 2008-11-24 12:06
| その他
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2008年 11月 16日
以前幼虫の姿を紹介したクロメンガタスズメ。そのときの幼虫は飼育条件がよくなかったようでうまく育ってくれずに終わってしまった。残念がっていたら盛口氏が再び送ってくれた。今度は蛹。だが、うちのあたりはもうかなり気温は下がるようになってきている。無事羽化してくれるだろうかと気をもんだが、今朝羽化していることに気がついた。あこがれのスズメガの一つとの対面。
幼虫からしてそうだったが、成虫も体はたしかにでかく、こちらでの巨大スズメガ、オオシモフリスズメと同じようなボリュームがある。しかも配色が暗色中心でいかにも怪しげ。ちょっと刺激を与えると、肢をふんばって重そうな体を持ち上げたりする。それ以外は総じておとなしい。要の"面型"だが、ドクロよりは猿顔に近いイメージだ。 盛口氏によれば、この巨体がミツバチの巣に突入して盗蜜するという。そんな現場をいつか見てみたいものだ、と思う。 →クロメンガタスズメ #
by ikkaku24
| 2008-11-16 11:35
| チョウ目
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2008年 11月 15日
先日アカマツ種子を飛ばしてクルクル旋回させたのがけっこう楽しかったので続編。 昨日、クヌギカメムシを見に行ったときに、近くでツクバネをけっこう見ていたことを思い出して探してみた。最初はなかなか目に入らなかったのだが、一つ見つけるとすぐに目ができてツクバネの木はたくさんみつかった。まだ種子は枝先についているものが多く(画像左)、できるだけ熟していそうな、乾燥していそうなものを選んで連れ帰る。羽子板で使うくらいなのでクルクルはお手のもの。軸がほとんどブレずにクルクルと回りながら落ちていく(画像上左)。種子部分の大きいものはけっこうストンと落ちる。 つづいてかなり前に拾っておいたカエデの仲間(画像上中)。形はアカマツとほとんど同じで、しかし翼のところがシッカリしている。回り方はアカマツと同じ。水平にきれいに回ってくれるように落とすのがけっこう難しい。 標本だなにシナノキの種子もあったことを思い出してひっぱりだす。ドングリを拾いに行った公園に植栽されていたものだが、おもしろい構造をしている。1枚の折れ曲がった翼がついていて、そこから伸びる柄の先に数個の種子がぶら下がる。エーッと、たしかこういう釣りの仕掛けがなかったでしたっけ?あんまりよくしらないけど、そんな構造だ。これがどういう落ち方をするかといえば、柄〜種子のラインが中心線になってクルクルと回る(画像上右)。これ不思議。 クルクル回って落ちること、にもいろんなアプローチがある。 #
by ikkaku24
| 2008-11-15 14:15
| 植物
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2008年 11月 13日
昨日につづいて暖かい日となる。 これはということで昼から出かける。昨日にも増して気温は上がる。一息つく。向かったのはますみケ丘。そろそろクヌギカメムシ集結の時期のはずだ。田んぼ地帯に立つ独立木のクヌギ。毎年クヌギカメムシが集まってきては交尾し産卵する。雑木林の中よりも早めの時期の今ころの暖かい日に集中するような感触だが、昨年はそんな日にもそれほどの集結が見られなかった。ちなみにここのクヌギカメムシは、お腹の気門が黒点になるクヌギカメムシという種類ばかりがやってくる。 さて今年の具合はと樹幹を見てみれば、おお、今年はというか今日はよく集まってるじゃないの、というくらいににぎやかだ。少なくとも昨年よりもグッと復活した。最初の年に見たときくらいの数がいるかもしれん。 メスは凹みに身を沈め、ゼリー状の卵塊をひも状に産みつけ、オスはメスを探してせわしなく歩き回る。これだけ集まっていると、撮影している身の上にもつぎつぎにやってくる。いや、近づいたときにすでにカメムシの臭いに包まれていたが、気がつけば体のあちこちとかザックの中なんかにクヌギカメムシがくっついているという状況だった。あ、でもやっぱりにぎやかな姿を見られるのはうれしい。とくに日に日に虫の姿が少なくなっていく今どきにあっては。 そういえば秋に集合する虫というのがけっこういる。クヌギカメムシ、ナミテントウ、クリオオアブラムシ……。秋の集合虫というテーマもいいかもなあ。 →クヌギカメムシ(その6) #
by ikkaku24
| 2008-11-13 20:44
| カメムシ目
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2008年 11月 12日
てっきり今日も寒い日と思い込み家での作業を進めていたが、昼ころ外に出てみれば、あら、あったかいじゃないの、となる。久しぶりにおだやかな天気。夕方早めに用事を終えてそれを郵便に出しにいき、その足でいつもの古田切の散歩に流れる。
坂を上ったり降りたりしていると少し暑く感じるくらいにまでになったが、それでも虫の姿は少ない。目についたのはモンキチョウ、ルリタテハ、ミヤマアカネ、チョウセンカマキリといったところ。葉も紅葉してきていて幼虫たちが見つからないのがさびしい。 とくに収穫のないまま段丘を上がるアカマツ林の中を登るルートとなる。 足下にエビフライ。アカマツの球果が食べられた食痕。けっこうきれいなのもあれば、雑に見えるものもあり、主については迷う。未だ、リスとムササビのエビフライについて識別のポイントがわかってない。ずっと懸案事項。この平地の段丘林では、生息の可能性としては、どちらもいるかもしれん、というくらいの状況。うーん。何年もここを歩いているのに情けない……。とりあえず拾っていく。 エビフライを拾っていると、ときどきハラハラと舞ってくるものがある。アカマツの種子の方。これもいくつか拾い集める。見ているとバランスのいい種子だとちゃんとクルクル横回りして降下してくるのがわかる。もっとも風もない穏やかな日なのでストンと落ちても散布距離に大差はない。 持ち帰った種子で少し遊ぶ。こういうのも撮っておこうと思いつつ、そのうちに、とかいってちっとも手がついていない。しかし本格的にやるところまではモチベーション上がらず、勘でやろうとして結局けっこう手間になる。きれいに回る種子がたくさん手に入るかどうかがポイントと知る(画像ややトリミング)。 こういう穏やかな日なら、たいして収穫なくともフィールドに出てるのは楽しいのだけどねえ。 *プロバイダの不具合らしく、画像がアップできず。できるようになったら付け加えます……。 *少ししたらできました(20:49)。 #
by ikkaku24
| 2008-11-12 18:40
| 植物
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