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2023年 01月 17日
![]() ヤドリギ食ドクガ、フタホシドクガの続報。春以降の幼虫〜蛹、成虫までは野外と飼育下でそれなりに観察することができて、若齢段階についても昨秋、Nさんも僕もそれぞれの地元で発見している。 残る課題は越冬幼虫。秋に発生した株がわかっているのだから簡単でしょと思っていたのだが、これがなかなかすんなりとはいかず。 そこへNさんから「見つけました」の連絡あり、いそいそと出かける。まずは秋に多数が発生していた公園のサクラから。二人でいろいろな角度から眺めるも見つからない。葉がかなりなくなっていたから集団で移動してしまったのだろうか。 そこから探索範囲を広げていったところでようやく最初のヒット。見つかったのは既報にあるように「ヤドリギ上」ではなく宿主樹木上(ここのはミズナラ)でだった。ヤドリギが付着した根元近くの枝に、1cm弱になった若齢幼虫が密集して集まっている。一度認識してみると、平滑な枝面にいる黒っぽい幼虫集団はよく目立つ。このミズナラにはいくつもヤドリギがついていたが、4つのヤドリギ近くで幼虫集団が見つかった。 つづいて秋に発生を確認している別のポイントへ。ここでもいくつかの幼虫集団を見つけることができた。やはりヤドリギそのものではなく宿主樹木(こちらはコナラ)の枝上で、見上げて探していたからかもしれないが、いずれも枝の下面になる部分に集まっていた。 春になって気温が上がると宿主枝からヤドリギ株に移動、展開してくる新葉を食べて大きく成長し……となるはずだ。また観察しに来なければ。
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by ikkaku24
| 2023-01-17 20:24
| チョウ目
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2022年 10月 27日
![]() Nさんからフタホシドクガを見つけたという連絡をいただいた。近年になってヤドリギ食であることが判明した種だ。僕も地元で今年ようやく発見したのだが、見つけた5月には亜終齢まで成長していて、その前の越冬段階の姿がどのようなものなのか気になっていた。 Nさんに案内してもらったのは小さな公園。サクラの高さ3mくらいの枝に小さなヤドリギの株がある。Nさんがたまたま立ち寄ったときに見上げたら、それらしい姿を見つけたとのこと。 たしかに木の下から見上げただけで枝先に群れる小さい姿がある。脚立を登ってみると、体長7mmほどと小さいながらもすでにフタホシドクガ特有の配色になった幼虫たちであった。幼虫は株のあちこちに群れをつくっていて、一つに数〜10匹が集まっていた。 幼虫のいたヤドリギの株は小さく葉がほとんどなくなっており、同じ木には他のヤドリギがない。越冬前にまだ摂食するなら葉が不足しそうということで、少し別のヤドリギに移して観察しようということに。 いくつかの群れを連れ、少し離れたヤドリギへ移動。と、双眼鏡でのぞいたNさんが「あ、ここにもいました」。えっ、そんなにいるものなの?とびっくり。僕も双眼鏡をのぞき別の株で発見。そうやって見ていくと、フタホシドクガのついているヤドリギの株は、葉がなくなった枝がよく目立つことに気がついて、それを目印にまた数ヶ所で幼虫を見つけることができた。 ちなみにこのエリアにはヤドリギに混じって少数のホザキヤドリギがあるのだが、幼虫が見つかったのはヤドリギだけで、ホザキヤドリギからは見つからなかった。 それにしても昨冬、けっこうな数のヤドリギを調べて見つからなかったのに、今年の大当たりはどういうわけだろうか。Nさんも「ここのヤドリギ、去年も調べましたけど、そのときはいなかったですよ」という。今年がたまたまフタホシドクガの発生量が多かったということなのだろうか。うちに帰ったら、あらためて近所のヤドリギも調べて回らないとと思ったのだった。 #
by ikkaku24
| 2022-10-27 19:56
| チョウ目
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2022年 10月 23日
![]() 通いやすいやや暖地のフィールドを開拓しておこうと思って隣県まで。目星をつけておいたいくつかのポイントを見て回る。 イモムシの方は圏内では見てなかったサツマイモの害虫ナカジロシタバを見つけたりしたのだが、冬虫夏草がさっぱり。アラカシ林、スギの植林地、沢ぞいと見て回るのだが、まるで引っかからない。ハナサナギタケを見つけるのがやっと。もっとも冬虫夏草シーズンは終わりかけなので、いい季節に来たらまた違うのかもしれない。 ちょっとした前進は、帰り際に見つけたガヤドリタケ。今年感染の未熟個体なので翅の模様がまだ少し残っている。帰途、ちょうど会う機会のあったSさんに見てもらったところアオバセダカヨトウのよう。この仲間の宿主、種までわかったのは初めてなのでちょっと嬉しい。蓄積していきたい。
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by ikkaku24
| 2022-10-23 20:18
| 菌類
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2022年 10月 16日
![]() Iさん、Sさんと待ち合わせて秋の虫草調査。 まずはヒノキ林でウメムラセミタケ探し。ウメムラはほぼ毎年出ているが、1-2本のときもあれば10数本のときもと変動がある。今年はどうも少ないようでなかなか見つからない。しばらく探索してまず一本。Iさんがもう一本。その後、別エリアでIさんが2本追加、計4本だった。エリアを移してSさんがツブノセミタケをサンプリング。僕はウメムラセミタケを掘る。地中部が細根状でやや慎重さが必要だが、これを掘って撮影すると、今年の虫草シーズンも終わりだなあという気持ちになる。 午後は移動して沢沿いルートに。スギ林のオオセミタケ発生地。ここでは地中から感染したヒグラシが多数見つかる。それが春までにどう成長するかを継続調査していたのだけれど、今のところ子実体形成まで進んだものがない。地上にはあらわれないけれど地中の活動に終始するものが実は多い、ということなのかもしれない。 探索の合間に3人で虫草話。あそこであれが見つかったとか、あのとき出たあの虫草が気になっているとか、次はあそこのエリアであれを探してみようとか……。やっぱり直に会って、見ているもの、考えていることをやりとりするのが面白いとあらためて思った日でも会った。
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by ikkaku24
| 2022-10-16 19:53
| 菌類
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2022年 09月 12日
![]() Oさんから連絡があり、ウスキタンポセミタケが見つかったとのこと。で、急遽S県まで日帰りで遠征。京都でうまくいかず、追加の情報を待っていたところだった。 発見者、地元のMさんに案内していただき現場に向かう。丘陵地に広がるコナラなどの広葉樹の二次林、尾根付近は乾燥していたので最初はこんなところに?と思ってしまう。 谷に向かって降りていく途中で「このあたりです」とMさん。北斜面ということもあってやや湿っている。法面の上の方にあったはず、とのことで二人で探しているとすぐに見つかった。 Mさんに見てもらうと、見つけてあったものとは違うという。新たにもう1本見つけてしまったわけだ。幸先がいい。 最初にMさんが見つけておいた子実体2本の個体を掘らせていただく。先日の失敗があるので慎重に始めたが、ここのは柄がしっかりしている。ウスキタンポセミタケでは地中の柄がしっかりして宿主に直でつながる直根型と、京都で見たような細く枝分かれする細根型(『原色冬虫夏草図鑑』では「根状型」)状態に2つのタイプがあるようで、前者なら、柄が根と紛らわしい色合いということだけ気をつければ大丈夫そう。無事に掘って撮影。宿主はヒグラシだった。 作業中にMさんが追加で2本発見。どちらも山道の地面上に出ている。3本目は根の下に潜り込んでいたので撮影できなかったが宿主を確認。子実体が多いので大きいのではと予想していたがやはりアブラゼミだった。4本目は無事に掘って撮影、こちらも触角が消失して確定できないがアブラゼミと思われた。 その後、谷に降りて探索。立派なスダジイもあっていい環境で、タイワンアリタケやクモ生トルビエラが見つかった。さらに枝沢沿いの斜面が良さそうだったのでのぞいてみたら、5本目のウスキタンポセミタケが見つかった。こんな風に「ありそう」と思ったところでちゃんと見つかると、わかったような気持ちになってくる。 暖地生だし長野ではみられず、出るところでもポツポツという見つかり方しかしないウスキタンポセミタケをこれだけじっくり見られて大満足。Mさん、どうもありがとうございました。
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by ikkaku24
| 2022-09-12 11:48
| 菌類
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