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2009年 08月 05日
虫草祭で福島に行っていた。
虫草祭(ちゅうそうさいと読む)……左手に草、右手に虫を持った人たちが夜を徹して踊るお祭り……と聞こえるかもしれないが、そういう怪しい行事ではない。ほとんど団体に所属していない僕が数少ない入っているのが日本冬虫夏草の会。冬虫夏草に関心を寄せる人たちの集まりだが、それが年一回行っている総会と採集会、それが虫草祭。 朝家を出て、午後半ばに到着。さすがに遠い。さっそくあちこちの虫草屋さんとあいさつもそこそこに虫草話を交換。そして総会、講演会、飲み会と進行。今年は70人ほども集結していたのだけれど、顔ぶれを見ていると、やっぱりアクが強いというか個性的な人が集まってるなあとあらためて思う。 二日目。採集会。 小さな沢が間を流れ、起伏の緩やかな落葉広葉樹林。こういう林は長野にはないタイプだ。 70人の虫草屋が黙々と地面を読む姿に少々気後れしながらも探索開始。なかなかパッとしたものが目に入ってこなかったが、後半になってミチノクコガネツブタケが群生しているところにあたる。なかなか繊細な虫草だ。 あっという間に時間は過ぎ、「おーい。そろそろ時間ー」と呼ぶ声など聞こえ、斜面を上がる途中で気になる虫草を見つけた。時計を見ると5分くらいは残っている。おなじみの種類に見えたが、撮影はあきらめて、急ピッチで掘っていくことにする。……と、予想とはまったくちがう地下部があらわれた。見たことのない菌生冬虫夏草。集合場所に戻って見せて回ると、ことごとく「ありゃりゃ、これ見つけちゃったんだ……」と相当微妙な反応。聞くと、奄美と北海道から数個体ずつしか見つかってない稀種らしい。よってきちんと調べがつきしかるべき報告がされるまでは、ということでこんな書き方、画像もなしですいません。 件の虫草をしかるべき人にあずけるため、全体の報告会がなされている間、別室にてクリーニング、標本撮影をすませる。だから今回どんなのが出ていたのか実はあまり把握していない。 全体終了後、数人でもう少し探していこうかということになる。 向かったのは林道沿いのオオイタドリ群落。コウモリガ幼虫生の虫草をいくつか見つけている方がいらっしゃって気になっていたのだった。長野なら湿気がなくてとても発生しないだろうという法面のイタドリ根元。株をかきわけもぐりこむことしばし、未熟なモヤシ状の子実体が2本見つかった。未熟だからということでかなりいいかげんに採集していったら、ヤマモトくんが「これ、ボクトウガオオハリタケとちがいますよ。新種かもしれないです。でも切れちゃってますね」などと言い出す。あちゃちゃ、今回はこんなのばっかり。 たくさん出るコンディションではなかったと思うが、それでもこんな珍種が出てしまう。それが坪と呼ばれる好発生地のすごさなのでした。 →虫草詣で(その32)
by ikkaku24
| 2009-08-05 21:00
| 菌類
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