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2012年 07月 09日
ヤマモトくんと虫草詣で。向かったのは静岡。 ここではKさんがここ数年勢力的に探索をされていて、僕がまだ見ていない種類もたくさん見つけておられる。で、今回初めておじゃまさせていただくことになった。 まず案内していただいたのはとある公園的な森林。アカマツが多く、信州的な感覚でいえばまるっきりの乾燥地であっておよそ虫草探索する気にならない環境だ。 ところがすぐに「タンポタケモドキです」とKさん。見ると道脇の下草の少ない斜面にタンポタケモドキ。先日標本で見るまで見たことのなかった菌生虫草。それがあちこちに。はあ。 沢の方に降りていって、やはり道脇のガケで「ハヤカワセミタケです。となりに大きいのがあったんですが、なくなったようです」。事前に見つけておいていただいたものだが、ハヤカワセミタケも野外では初めて。うーん。3個体みたがいずれもニイニイゼミ生だった。 その後、ツクツクボウシタケが群生する沢に入り(まだ時期ではなかった)、葉の裏にたくさんついているアリ生のタイワンアリタケ?にはほとんどあきれてしまうほど。 薄暗くなってきた中、最後にはテッポウムシタケの発生ポイントへ。標本は送ってもらって撮影したのだが、環境と状況は見ておきたかった。暗い沢の河畔林。スギや照葉樹にまじってアカマツがポツポツ。アカマツの朽ちた切り株や、立ち枯れの根元付近の地面から出るのだという。 テッポウムシタケはその名の通り、カミキリムシ類の幼虫から発生する。小さなものでは4センチほど、大きなものだと10センチもある大型幼虫がホストになっている。この大きさで、アカマツと関係のあるカミキリとは何者なのか興味がある。もともと根際の土中にいるのか、根を食べるのか、やや腐食した材に入っていたり生木に入っていたのが、菌に冒されることで移動してしまうのか。カミキリムシが同定できたなら、どういう状態のアカマツを好むのかがわかるわけで、ひいてはテッポウムシタケが発生するポイントも予測できるようになるんじゃなかろうか……。 そんなことをつらつらと考えていたら、「あ、ありました!」とKさん。前回の発生ボクとはちがう木の根元にテッポウムシタケ。おまけにヤマモトくんがカイガラムシキイロツブタケ(?)まで見つけて、とっても盛りだくさんで贅沢な虫草の1日。 車を降りたときから感じていたことなのだが、雨上がりとはいえ湿度たっぷり。沢のそばにかぎらず、そこからかなり離れた林もけっこう湿っている。そして温暖。実に虫草にうってつけの環境だろう。 それにしてもKさん、4年前までは生きものにはほとんど興味なく過ごしてきて、ちょっとしたきっかけでキノコを探索するようになり、冬虫夏草を探すようになったのは3年前からということ。それでこれだけ見つけるようになってしまったというバイタリティーに、もうびっくり。
by ikkaku24
| 2012-07-09 14:49
| 菌類
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Comments(2)
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静岡K
at 2012-07-10 20:13
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遠路お越しいただきまして、ありがとうございました。
お会いできて嬉しかったです。 ヤマモトさんと3人で探索して、とても貴重なお話をたくさん聞かせていただきました。 時間の都合で、ほんの一部しか静岡の虫草をご案内できなかったのが残念ですが、次回は最盛期に、ゆっくりお越しいただきたいです。お待ちしております。
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by
ikkaku24 at 2012-07-11 17:04
その節はさまざまコーディネイトしていただいてありがとうございました。
一日であれだけの虫草を撮影できて堪能いたしました。 条件のよさからするとまだまだいろいろ見つかりそうですね。 またよろしくおねがいします。
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