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2013年 04月 27日
冬から陸産貝類の標本撮影を進めている。長野県の貝をずっと追ってこられたI先生のコレクション。淡水貝、カタツムリ、ナメクジ(甲のあるものは標本が残る)だが、カタツムリが多い。 カタツムリはさっぱり深入りできていない身近な生きものの一つ。ミスジマイマイとかウスカワマイマイとかの大型カタツムリを雨上がりに見るのがせいぜいで、数mmに満たない微小貝ともなると普通に探索していて目に入るものではない。 こんなにいるもんなんだ。撮影していて思うのはその多様性。何せリストで150種くらいあがっている。見たことあるのはいったい何種だろう? そのI先生に加えて、和歌山からはるばるいらっしゃったM先生、そしてシカタ氏とカタツムリ探索すると聞き、せっかくなのでおじゃまさせていただくことに。 M先生、車から降りるやいなや「今日はツバクロイワギセル。これを探しましょう。このあいだ○○さんが□□で8本見つけたから、それ以上見つけたい!」 ツバクロイワギセルは、あるエリアの限られたポイントにしかいないレアなキセルガイの一つだ。生きもの屋はみんな負けず嫌いなんだなあとおかしくてうれしくなる。 30年前に採集に来られたことがあるという林道でポイントを探し、さっそくとりつく。熊手で落ち葉をよけリターと土との境目あたりを丹念に探る。 「ありました!最初の一かきや」とM先生。すごすぎてびっくり。その後、I先生、シカタ氏も見つけていく。 林道沿いのやや谷地形の斜面、流れはなく、レキがガラガラしているが、木があって夏は日影になり、落ち葉がそれなりに堆積して、深くはないが浅いリターがあるという感じだが、このような斜面はけっこうどこにでもありそうと思ってしまう。 それでも結局午前中かけて3人で10本、午後別のポイントで2本追加、計12本。僕は思い入れが足りなくてボウズに。生息条件はやはり限られているようでピンポイントなのだ。その条件がカタツムリ屋さんにはちゃんと見えていて、僕にはそれがさっぱり見えていない。 I先生がいう。 「カタツムリにとって、川をはさんだ向こうは外国だから」 ここにはいるけど、あっちにはいない。小さな沢でもカタツムリにとっては巨大な障壁。一日探索しただけだけれど、それが多少は実感を伴ってわかるような気がした。 ちなみに貝の数え方だが、縦長のキセルガイ類などは「本」で、ミスジマイマイなど丸っこいのは「個」を使うとのこと。固い貝標本としてのイメージが強いからか、モノ的な呼び名になるところがなるほどだった。 後日、今度はシカタ氏が展示用にオオケマイマイを探すというので同行。向かったのはI先生がたくさん見つけたことがあるという段丘崖。さっそくしゃがみこんで落ち葉をかき分ける。 死んで白くなった殻は見つかるが、生きているのがなかなか。しばらくするとシカタ氏が「やっぱりたくさんいますね」。その近くで探してみるとたしかにちらほらと(写真)。うーん、そもそもこのポイント自体、I先生に教えてもらってたどりついているわけで、自力だったら途方に暮れてしまう。僕の耳に貝の声が届く日はまだ遠いよう。
by ikkaku24
| 2013-04-27 18:21
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