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2016年 06月 19日
今日はI市方面にて冬虫夏草探索。メンバーは先週S山に行ったキノコ屋Nくん、甲虫屋Sくん、ヤマモトくん、僕の4人で、シーズン初めの状況を見て回る。 まずはO川のいつもの発生ポイント。 全体に湿り気があっていい条件のよう。サビイロクビオレタケ(未)、ハトジムシハリタケ(未)、カメムシタケ(未)、ハチタケ(未)、アワフキムシタケ(未)、クチキツトノミタケ(未)、クチキムシツブタケ(未)、ミナヅキタンポタケ、ギベルラタケが見つかる。ハトジムシハリタケが少なく、ミチノクコガネツブタケが見つからなかったのが残念。 そこから上流にあがったところでピンポイントの探索。カラマツ林下のタマアジサイ茂る急斜面。タカオムシタケが出るポイントなので、みんなで斜面にはいつくばりながら登る。しばらくしてNくんが「タカオムシタケって頭が丸いやつですか?」。見てみるとずばり当たり。すばらしい。タカオムシタケはホストが気になっている。しっかりした楕円形の繭なのだが、中の幼虫の特徴をちゃんと観察できておらず正体不明なままなのだ。胞子の観察を優先する場合、成熟するまで追培養しなければならず、ホストの幼虫を分離して調べるには若い段階を多めに見つける必要がある。このあと周辺を探索するもタカオムシタケはこれ一本だけ。サンプル数を確保しにくいのが冬虫夏草のネックだ。とくにこのような種では。 昼から雨が降ってくるが続行。 いくつかのポイントをのぞきつつ、もうひとつ別のO川にたどりつく。 流れの中のヤナギの木立をチェックする。コウモリガに発生するアシブトイモムシタケの新しい産地を見つけるためだ。コウモリガ幼虫の痕跡は見つかったがアシブトイモムシタケは見つからない。候補地ではあるけれど、最近伐られたばかりらしく、ヤナギの太い木がなくなってしまったのが残念。 そこで流路沿いの平坦面探索に切り替える。ハトジムシハリタケ(未)、アワフキムシタケ、サナギタケ、ハナサナギタケ、ツトノミタケ(未)、トルビエラの1種、ギベルラタケなどが見つかる。 目のいいヤマモトくんが、ハトジムシハリタケに似たハリタケ型の小さな種を見つける。ホストは鱗翅目のようだがヒゲナガガ科やマガリガ科のような落ち葉製ケースには入っておらず、子のう果がかたまってついていて、ハマキムシイトハリタケとされるものに似ているという。この小さい種の発見に一同、目をさらに細かくして探索をつづける。 Sくんが小さなアワフキムシ生を見つける。未熟なので今の段階では不明だが、アワフキムシタケとは様子のちがう子実体で気になった。ツブアワフキムシタケだったらおもしろいのだけれど。 このポイントもこのくらいかなと移動しかけたときのこと、近くにあった細枝に目がとまった。ハエヤドリタケのような小さなシルエットのが見えたのだ。近づいてみると当たり。ハエから2本の子実体が斜めに突き出し、その先端がふくらみはじめている。ハエヤドリタケあるいはオニハエヤドリタケになるのだろう。オニハエヤドリの未熟なものを福島県で一度見つけたことがあり、頭に探索像が残っていたのだろうか。見つけた僕自身がびっくりしてしまう。このエリアではもちろん初めてだったし、久しぶりにテンションが上がった。成熟するにはまだ時間がかかるので、心配だが現地に残しておくことにする。無事に育ってくれるといいのだが。このポイントは気生型にいいのではないかということになった。この後の時期も探索したい。 そういうわけで大変充実、満足な虫草デーとなった。
by ikkaku24
| 2016-06-19 20:28
| 菌類
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