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2017年 07月 10日
京都で虫の観察会。イッコウがかかわっている「かめおか里山学校」という集まりで、僕は2年前にイモムシの観察会をやっている。今回は保育園の親子30人ほどが園長先生宅のログハウスで合宿し、探索とトラップで何でも虫(子どもはクワガタ目当てだけど)を獲るという回。 早めについてスタッフのHさんとコースの下見をする。園長先生の記憶を頼りに墓地のクヌギを見に行くと少しは樹液が出ているが、前日雨だったらしく量もにおいもちょっと少ない。 参加者が集まったところで、明るいうちにコースを歩いて観察しながら、バナナとパイナップルのトラップ、地面のベイトトラップを各自設置。ライトトラップは谷対岸の雑木林が見渡せる場所に。樹液場にはヨツボシケシキスイやムカデくらい。田んぼ脇の道路でミイデラゴミムシ、ヘビ(アオダイショウ?)の死体にヨツボシモンシデムシなどがいて、これはほおーと思う。 夕食後、夜の探索、トラップの見回り。ログハウスそばのお立ち台のような岩の上で大きなトビズオオムカデがエビガラスズメ幼虫を捕食していて、衆人取り囲んでも動じずに食べ続ける。糖蜜トラップは不発、ベイトトラップもムネアカオオアリくらい。 ライトトラップの虫もまた少ない。気温と湿度はしっかりあるが、薄曇りの空を見たら満月。うーん、雨の方の心配をしていたが、月齢のことを忘れていた。うっかりだ。クワガタは目ざとい子がみんながアッと言う前に捕獲してしまったコクワガタのオスが一回だけ。甲虫はセマダラコガネ、ヒメコガネ、スジコガネ、クロカミキリ、小型のゲンゴロウ、ガはモモスズメ、アゲハモドキ、シャチホコたち、メイガ……といったところ。全体に虫は少なそう。 この夜のハイライトはミヤマクワガタ。街路灯近くの樹上でオスが3匹、メスが1匹見つかったのだった。子どもに輪をかけて大人がやる気むき出しになり、ここは神ポイントと呼ばれることに。それにしても樹液が出ているわけでもない木の枝先の葉裏にとまっていたらしく、街灯に来てたまたまこの木になったのだろうか。『日本のクワガタムシハンドブック』によれば、樹液が出ていなくても集まりやすい木があり、複数個体がいて交尾していることがある、という。クワガタムシ、カブトムシは何となく観察してこなかったけれど、知らないこともけっこうあるなあとあらためて思う。いつもクワガタが出るとみんなそっちに気をとられ他の虫をなかなか見てもらえないと思っていたけど、虫の少ない今回は結局このミヤマクワガタが見つかって助かったんだよなあ。 個人的にうれしかったのは、夜にヤママユ幼虫をみつけたこと。ミヤマクワガタのことがあったので街灯近くの高い枝先を調べていて目にとまったのだが、メスと思われるビッグな姿は迫力満点、「銀色の模様がきれいー」と好評だった。 翌早朝、トラップ回収と探索。修学旅行状態で早く寝られなかったのにみんなやる気で行動開始。糖蜜トラップはほぼ不発に終わる。ベイトにはクロナガオサムシ、アオゴミムシの仲間が2種、エンマコガネとポツポツ入る。朝のライトではイラガ、ホタルガ、リンゴカレハ、マエキトビエダシャク、タカサゴツマキシャチホコ、ウスイロギンモンシャチホコ、エグリシャチホコの仲間……と前夜より少し顔ぶれが増えていた。 最後にスライド話。虫の形と色、里山環境と虫という内容で、前半はまだしも環境の話は子どもにはなかなか難しいなあと実感。寝不足や運動、食事後という条件でかなりはしょったとはいえ、もう少し工夫しないと入っていくのは難しい。 生きもの好きばかりというわけではないけれど大人たち含めてみなさん楽しい人たちで、終始笑いながらの楽しい集まりに。こういう集まりに呼んでもらっていつも思うのは、楽しい人たちが集まる場を作れる人はすごいなあということ。僕の仕事のほとんどは個人でやっている。でも本にしても僕の話にしてもこういう場で活用してもらえるなら大変嬉しい。 個人的にはガの成虫をもう少し知りたくなった。後から図鑑をめくって「あ、これか」だった。灯火まわりでもまたしてみようかしらね。
by ikkaku24
| 2017-07-10 11:52
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