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2008年 04月 07日
今回の上京の目的の一つは人に会い話をすることだった。
出版社や編集者の方とお会いして、打ち合わせというよりももう少し前の段階の話をしたり、写真のことでアドバイスをもらったり、さらには雑談(これがかなり大事だったりするのだけれど)をしていた。くわえて友人たちにあって近況を交換し、話をし、さらに教員時代にもっていた卒業生の同窓会もありったりして、普段野外および自宅引きこもりになりがちな僕の頭を刺激してまわった。 Tさんとは写真のことをしゃべっていて、抽象画と具象画の話なんかになった。 「抽象画を描く人ってやっぱりちゃんと具象画が描けるんじゃないですか。原稿書くときもまず資料をたくさん読んでたくさん書くじゃないですか。そこから削って落としていってですよね……」 その生物の姿が説明的にきっちり写っているというよりも、訴えかけてくるポイントがちゃんとある写真が好みと思われるTさんがそんな話をしてくれる。やっぱりいっぱい撮ってポイントをその中に発見していく。そういうことが必要なんだよなあ、でも生きものの写真でいうところの抽象画ってどんなものになるんだろうかなどと、自分のことに置き換えると漠然としているけど何だかうなずいてしまう話だった。 そんな話をして友人のノグチさん家に行くと、サカモトさんとおんなじ話になる。サカモトさんは美術教員で絵を描く。黄色を基調としたグルグルした渦巻きとか、そういった抽象画ばかり見ていたので、そういうのしか描かない人なんだと思っていたら、少し前に植物とかを忠実にスケッチしているのを見て、ああこういうのもやっぱり描くのねと妙に納得したことがあったのだ。今はテンペラなんていう地道な作業の積み重ねで絵を書いている。具象を積み重ねていくことから生まれる抽象。 「まあそういう基礎的なことは学校でみんなやらされるからねえ」 と同じく美術教員のノグチさん。やっぱりあたりまえだけど、具象画描けないと抽象画は描けないんだねえ。 「『昆虫コレクション』のナナフシページ、あれはだから抽象だって言ってたじゃん。ウンコ一つひとつ並べていって、これだけの数になるって見せる。それは抽象だもの」 サカモトさんに言われていたらしいそのことがやっとわかったりする。 うーん、人と話すのはくたびれるけれど、やっぱり面白い。ときどき話するために外に出て行かないとねえ……。 さて、今回の上京のフィールド的お目当ての一つは冬虫夏草関係。 その一つ、ヤンマタケ。 昨秋、飯能Sの沢で見つけたもので、そのときはまだ未熟状態かつ翅も2枚残った状態だった。それがその後どうなっているか気になっていたのだけれど、盛口氏が最近見に行ったところ、まだ健在でかつ「かっこよくエビぞってるよー」とのことだったので見ておこうと思ったのだった。 ポイントはわかってるのでさっそく向かうと、前回とはだいぶ変化しており、翅はすっかりなくなり、トンボ(ミルンマンマと思われる)の胴体がまるでシャチホコのようにエビぞった姿になっていた。これはこれで何とも風情がある。この個体がこの夏、秋とどういう経過をたどるのか、来るたびにのぞいてみようと思っている。 まずは具象を一つひとつ積み重ねることなんだよねえ。 →虫草詣で(その8)
by ikkaku24
| 2008-04-07 17:55
| 菌類
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