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2008年 06月 30日
昨日、一昨日はまた虫草詣で。今度は京都。梅雨時、天気予報は二日間とも雨だったが、虫草青年のヤマモトくんがホームグラウンドに帰るということを聞いたので同行させてもらって、まだほとんどちゃんと見たことのない関西の虫草のことを少しでも見ておこうという目論み。
高速バスで到着しヤマモトくんと合流。実は直接会うのはこれが初めて。あいさつもそこそこに虫草話。先日ブログにものせたT沢産のマユ生のがタカオムシタケというかなり珍しい種類じゃないかという話。長野でも彼の知人がセミ生の虫草を見つけたらしいという話。話題はつきない。そこへヤマモトくんのお母さん登場。恐縮なことに今回フィールドへの送り迎えまでしていただく。 ヤマモト家は虫草ファミリーである。昼食に店に入ったらお母さんが携帯を開き「あ、北海道のお父さんからメール。トビシマセミタケが出たって……」と画像を見せてくれる。ヤマモトくんの携帯にも情報が入ったみたい。それぞれの暮らす場所の虫草情報をメール交換しているくらいの虫草ファミリーなのだ。 ヤマモトくんが小2のときに虫の本を見ていたらその中に冬虫夏草の一つアリタケが紹介されていて、「これが見たい!」というところから話は始まる。冬虫夏草の先生のところに行き「冬虫夏草を見つけるにはどうしたらいいですか?」から始まり、観察会に参加するようになり、さらに地図をながめては「ここがよさそう。今度の休みはここに連れてってほしい」というヤマモトくんの虫草モードにつきあううちにお父さんもお母さんも観察するようになっていったのだという。いいねえ。 ところで、京都の場合、虫草探索ポイントの一つは寺社、庭園だ。林があって湿気もある程度保たれた安定した環境というと、東京のM神宮がそうであるように、街中であってもそういう場所がポイントになる。ただし、きびしく管理されているところが多かったり、人通りも多いこともあって観察やましてや採集はけっこう難しい。 この日ヤマモトファミリーに連れて行ってもらったのは公園のような環境。開けて乾燥したエリアが多いが、植え込みの影のところや樹木の根元など、下草が少なくて湿気のある場所をていねいに見ていくのがポイントだという。 「クモタケありました」 とヤマモトくん。植え込みの下、コケが少し生えた土の露出部だ。 「コナサナギですね」 これもヤマモトくん。僕は公園のような環境での虫草探しはM神宮くらいしか経験がなくなかなかコツがつかめないまま。 「ハナアブラゼミタケ出ました」 とまたヤマモトくん。さすが。目標だったこのアブラゼミ生虫草はそれほどたくさんというわけではないがこちらでは普通種とのこと。はじめての種類に緊張しながら地面の下にとりくむ。何とか撮影し終えホッとする。 すでに夕方になったが、もう一カ所。今度はハナアブラゼミタケの完全型の方であるアブラゼミタケが出るところを案内していただく。水辺のコケっぽいところで黄色い子実体があったので見てもらえばこれがアブラゼミタケ。ヤマモトくんはハナアブラゼミタケ、アブラゼミタケを見つける。ただしここは人通りがさらに近い場所ということもあって上からの観察にとどめておく。 二つのアブラゼミ生虫草を見たところでタイムアップ。おりしも雨が強く降ってきて一日目は終了。 →虫草詣で(その10) #
by ikkaku24
| 2008-06-30 15:11
| 菌類
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2008年 06月 27日
関東行き二日目は都心に出た。めざすはM神宮。知る人ぞ知る都内の虫草ポイントで、都心部でかつ人通りの多いところに出るということがポイント。 休日ほどではないけれど、団体客もいてそれなりに人通りあり。ここでの虫草はクモタケとオサムシタケ。他にも出るのかもしれないが見たことはない。ともに参道わきの土の露出部から生える。だから一般客と同じルートを、しかし超スローペースで参道を進みつつ、足下横をじっくりと見ていけばいい。 入り口付近でさっそくクモタケ一本発見。わずかに紫がかったこん棒状で、その気になって見れば目立つが気が付いている人はいないよう。一本目が早かったので幸先がいいやと思ったのだが、ところがどっこいこの後がさっぱり。昼くらいまで歩くも後続まったくなし。 しかたがないので最初の一本のところに戻りねばって撮影。人通りが多いので、みなさん気にする。「何があるんだろうねえ」などヒソヒソ声が聞こえる。が、直接声をかけられたのは二回だけ。どちらも女性。一人目の質問「その芽は何ですか?」、二人目の方の質問「特殊なシダなんですか?」(先に生えてるシダの撮影と思ったみたい)「死んでる虫に生えるんですか」……。 いくつかニョキニョキ生えてるシーンがイメージだったのだけれど、この状況ではしかたがない。ちょっと早かったのかと帰りかけたところで何とか2本目を見つける。以上。少ないなあ。 オサムシタケにいたってはまったくのボウズ。うーん、せっかくここまで来たのにということでさっさとここを引き上げ、電車で車を置いた駅まで戻り、日暮れまでの残り時間のあいだに埼玉の既知のオサムシタケポイントに行ってみることにする。 一カ所目、空振り。環境がだいぶ変わってしまっている。前はズラズラと出たところなんだけれどねえ。 早くも夕暮れ時にさしかかる。もう一カ所。曇ってきて雑木林の中も相当に暗い。撮影も厳しくなるころ、ようやくオサムシタケを何本か引き当てる。ちょっと早めだが、胞子をばらまく段階のものもある。最後に見つけた一本がなかなか立派。これを何とか撮影し終える。 かつての僕には近しい自然であってその気になれば何度も通うことができたたけれど、でも勤め人だったからなかなかそうもできず。逆に今の僕には遠征する場所であって、状況とタイミングは来てみないとわからない。この辺、ムズカシイもんです。 →虫草詣で(その9) #
by ikkaku24
| 2008-06-27 14:58
| 菌類
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2008年 06月 26日
昨日、一昨日と関東虫草詣でに遠征。 ねらいの一つはコガネムシタンポタケ。コガネムシの幼虫にとりつく虫草で、こちらでも埼玉でも見たことがなかった。盛口氏に聞くと、7月の初めころに東京のT山で観察してるという。まだちょっと早いかとも思ったが、ちょうど雨ではない予報が出ていたので行くことにする。家を出て3時間くらいで到着できるのだから遠征とはいえアクセスしやすいフィールドだ。 人通りの多い登山道を離れ、途中から沢に降りる。林はスギが多いがけっこう立派な木があるので、沢は適度に暗く気温も低くよさそうな条件。倒木もけっこうあるが、どういうタイプの朽ち木が好みなのか判断できず空振りな時間がつづく。 枝沢をつめたところでようやく二つ見つける。直径30-50センチくらいの樹皮がなく、部分的にグズグズ、部分的に硬いところの残るくらいの朽ち木だ。黄色ががかったオレンジが鮮やか。しかし中の幼虫の姿勢が思った角度ではなく、なかなかいい断面にはならない。 同じ朽ち木からは細長いツトノミ型の虫草も発生していた(画像下)。子実体はけっこう特徴的だがこの手のは見慣れてないのでいまだ種類不明。 このタイプの朽ち木を見ていると、オオトラフコガネがけっこうとりついている。ここのコガネムシタンポタケのホストになっている幼虫は大きさからいってもこの種のものだろう。 朽ち木の好みがわかってきたので枝沢をおり、本流ぞいを探索。何のことはない、歩きはじめのあたりの朽ち木に6個体も発生している。だが、早くも食害されているものがあったり、上のキノコ部分と幼虫が見やすいポジションにあるものがあらわれず苦労する。こればっかりは掘ってみないとわからないわけで、なかなかうまくはいかない。 この他カメムシタケ、ハナサナギタケも出始めており、ちょっと早めかと思ったが、とりあえずコガネムシタンポにはベスト時期と見た。 ホッとしてこの日泊めてもらうノグチさん宅へ。ここでちょっとした落ちが待っていた。ノグチさんは家の前を流れる小さな沢に張り出すようにツリーハウスをつくり中だったが、そこからながめるその沢が冬虫夏草にもよさそうだなと思えた。ためしに歩いてみると、朽ち木にコガネムシタンポタケ。里山の普通種でもあることがわかってうれしいような、でもちょっとがっかりするような……。 →虫草詣で(その8) #
by ikkaku24
| 2008-06-26 11:42
| 菌類
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2008年 06月 23日
ヤマモトくんから電話がかかってくる。この春に京都からこちらの大学に来た虫草屋だ。
ヤマモトくんとのきっかけができたのは盛口氏との話から。関西の虫草のことを知らないねえというハナシからガイドをお願いすることになった。何せヤマモトくんは小学生のころからはじめた筋金入り。そのやりとりの中で、今はこちらに来ていることが判明したという次第。 電話は今週末の京都行きの打ち合わせだったが、そのあと 「昨日、今日と友達と伊那のT沢に行ってたんですけど、冬虫夏草いっぱい出ました。アワフキムシタケが28、ハチタケが……」 「エエッ?マジで!?」 メモをとりきれないほどのリストアップにショックを受ける。実はそこは一度だけのぞきにいったことがあったが、ハナサナギとウスキサナギタケをチラチラと見たくらいだったのだ。こちらに来たとたんコレだもの。はあ、やっぱり見る目が違うと違うものなのねえと感心する。 翌日の今日は一日雨という予報が出ていて、おりしも早朝からアゲハの羽化につきあうという時間を過ごしたあとぼんやりしていたが、ふと外を見れば雨は降っておらず少し晴れ間も見えた。これは行ってみるしかないでしょうとヤマモトくんポイントに行ってみることにした。 以前自分で行ったことのあるところから少しはずれた小さな枝沢。水は少ないがアブラチャンの多い沢沿いは下草も少なくいい感じ。こんなところあったのかあと思いつつ見ていけば、カメムシタケだのアワフキムシタケだのが目に入ってくる。 気になったのはこの黄色っぽいタンポ型の虫草で、ためしに一本下をたしかめたところイラガ類のマユがついていた。持ち帰ってマユの中をのぞくも虫本体の形がほとんどわからなくなっている。さて何だろう。ヤマモトくんに聞いてみないと。 昼前には急激に暗くなってきて、沢や林の中は暗くて探索不可能になる。ほどなく強い雨。今日のところは引き上げる。 家からこの沢の麓までが30分強、ポイントまではさらに少しあるので、厳密にいえば30分圏内ではないちょい遠出くらいの距離ではあるのだけれど、隣の市なので気分的にはマイフィールド内。もっと目の精度を上げていかねば……。 #
by ikkaku24
| 2008-06-23 15:51
| 菌類
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2008年 06月 21日
午前中、時間ができる。幸い雨はまだ降っていない。家から至近の虫草ポイント、古田切の谷コースに決める。
それほどいいポイントではない。沢はコンクリートの3面張の用水路的なもので、当然沢沿いには出ない。ただ、その水路ぞいに今はほとんど使われなくなった道だった平坦面があり、さらに北側には段丘斜面林になっている。斜面林は雑木主体だが、下草が多く、ポイントになる部分はきわめて狭い。それでも記憶では、ヒメクチキタンポタケとカメムシタケはかつて見ている。何よりも家から5分くらいというアクセスのよさがある。 まずはボーベリア的な虫カビにおかされたカミキリムシの仲間。幸先よし。 ヒメクチキタンポタケも3本見つかる。これまたよし。うち一本はけっこういい状態にまで成長していたので断面を切って虫体を見せて撮影する。 オオッと色めき立ったのはハチタケ。まだ未熟な段階で、先にアシナガバチの体に気がついた。その付近を目で追ってヒョロっと伸びかけの子実体に気がついたという具合。これからの成長を期待してそのままにしておく。 近くの虫草、けっこういいじゃない、と気分よく帰り着く。 →30分圏内の虫草 #
by ikkaku24
| 2008-06-21 18:23
| 菌類
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